仕事が忙しい。
面白いけど、忙しい。
年度末なのもあり、ここのところ毎週、土曜日も半日働いている。
日本とは違い、サービスで残業とかはないし、土曜半日なのも、それ以上予算がないからである。ついでに、レートも上がるので、悪いことはないが、疲れる。(そう云えば、給料も結局あげてもらった)
そうそう。オーストラリアは6月が年度末であった。
あんまり年度末に影響されていなかったせいか、またすっかり忘れていた。で、有給取ろうとしたら却下されたよ。まあしかたないか。
(私、以前はもっとお金に近い職場にいたのだが……あれ?)
コーディングは、数字全然出てこないけれども、見事なぐらい収入には係る仕事である。これがないと保険会社に請求ができんのである。ということはお金が入ってこない。というわけで、コーダーに金を払えなくて、コーダーが働けないってことは、さらにお金が入ってこないってことじゃ? と常々思っていた。なんというジレンマ。私は経営サイドとは無関係なのでいいけれど。
というわけで、相変わらず、隔離された部屋で、ひたすらカルテを読むという引きこもり的作業をやっているわけですが、たまにコードしたものが間違っていると返ってくることがある。つうても、私はまだ大してそういうのを幸いもらったことないんですけど。(大体、コードチェックとなると、確実に同じぐらいの時間はかかるわけで、そんな暇も金もないと思う。なにかアルゴリズムがあって、どっかでざっとチェックでもしてるのか。たまに医者からチェックが入ったりもする。というかどうやら)保険会社がたまにこれは違うよ! と返してくることがあるらしい。
今回のそれは赤ちゃんだった。
どうやって帰ってきたのかは定かでないが、誰かがチェックしたのだろう。というか、数字の間違いだから、結構すぐ拾い出せる部類のもの。
薄っすら覚えているが、超がつくほど小さい赤ちゃんだった。もちろん、コードもちょっとめんどかったであろうが……しかし問題は体重だった。
細かいことはよく分からんが、birth weight の入力が間違っていたせいで、$5000 ほど請求が違ったというのである。
て、上司が私に云ってきたので、「はあ……」とは云ったものの、まるっきり覚えがない。
いえいえ。たしかに私がそれをコードしました。それは明らかです。なぜならコードしたら絶対サインするし、データを入力するので、名前のそこに残ります。それにその体重、覚えある。そりゃ、そんだけ小さかったなら、記憶には残るよ。滅多にないから。いつやったかはさっぱり覚えてないけれど。(何ヶ月か前だったはず?)
一応、「私はやってない」と云ったものの、上司が、You DID. と云うので、そんじゃ「すみません」と一応は云ったものの、やはりどうも納得出来ない。なぜなら、赤ちゃんのコードは過去に大分やったが、体重入力なんて過去に一回ぐらいしかやったことがないからだ!(しかも要求されて)入れなくてはイカンと云われたこともなければ、入れた記憶もない。やってるはずがないのである。
しばらく(ほんの5分か10分ぐらい)ウダウダと考えていたが、どうにも合点がいかないので、そのことを同僚の大先輩に話した。
そんでもってついでに、それをさらに大ボスのところへ行って、先ほど、私のお陰様で$5000ほど請求漏れたと効きましたが、私には、赤ん坊の出生体重を入力した覚えが全くないです。と云ったところ、そこに居合わせた先ほどの大先輩の同僚の方が、「そんなこと私もやったことない」と私の話を裏書をしてくれた。(だから潔白だって!)
いや別にいいんですけどね。
そもそも$5000 だって、別に損したわけではなく、再請求と云っていたし。ただ私じゃないことだけはハッキリしときたいっすよ。なんせ、$5000ですからね。そりゃ、お金持ちにとっては屁のような金額でしょうが。
大ボスはにこやかにOKだと云ってくれた。ついでに私じゃないことも伝わった。その上で、でもまあ私だったらすみません。って云ったけど。
たまに伝わらないんですよねえ。この前も、仮DRG(これは、予算などに関わるコードで、私らには関係ないが、ICD10 のコードをしたあと、グルーピングすると自動で出てくる)がいるとかで、まだ退院していない患者のコードを仮にやったのだけれど、せっかく時間をかけてやったので、コードを書いて、サインまでして、データと日付入れないで回したのだが、なぜかそれが上から回ってきて、「あんたこれ入力してない」と云われたこともある。しばらく前の事だったので、また案の定、「すみません」と謝ったあとで、そのことに気づいた。以来、あとから見ても説明できるように、イチイチ付箋に書いて貼っておくことにした。
医者の暗号文字とか、書きなおしておくほうが自分の身のためでもある。その時読めたとしても、次読める保証ないし。